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小料理屋でシャワーキャップ?そして外した後の衝撃の顛末

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事件簿

世の中はいろんな人が居るもので、長く生きていると、ちょっとやそこいらでは驚かなくなったが、それでも時々、目を見張る光景に出くわす。

場所はおしゃれな神戸の繁華街、三宮のど真ん中だ。

とある個人会社の女性社長から、電話が掛かり、いつものように「出て来ない?」と呼び出しが掛かった。

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懲りない80代鉄面皮女社長

私、この人苦手なんだよね、口が悪くて、面と向かって、人の気に障ることをずけずけと言う。

押しが強くて、自分の思い通りにならないとすぐ怒る。

ワガママで子供、いつも眉間に大きな皺を寄せてる、と言っても、もう80は越えてるおばあちゃんなんだけどね。

たまに食事に付き合っても、疲れることが多いから、去年夏にグループで会ったきり。

この時は女性経営者の集まりで、みんなO社長に手を焼いていたなぁ・・

私は彼女と仕事の繋がり無いから、困る時は困ると言うけど、他の人は遠慮していたので、ホントお気の毒。

その後もお誘いが掛かったが、3回断った。

前回も風邪を引いている、と断ると、小馬鹿にした口調で「身体弱いなぁ~」と、ひと言多い。

しかし断っても断っても、また懲りずに掛けてくるのは恐れ入る。

昔「鉄の女」というサッチャー首相が居たが・・いやいや意味が違うな、O社長は「鉄面皮の女」と言うべきだわ。

さてさて、甘ったる~い声で「今日ねぇ、Fさんの話があるんやけど」などと誘う。

Fさんは共通の友人で、紳士で人当たりのいいおじさまで、ある経済団体の役員をされていた。

きっぷがよく退職された後は、私や友人によく食事をごちそうしてくれた。

音楽をこよなく愛されたので、ライブやカラオケやら、楽しいお付き合いをさせていただいていた。

ところが3年前に突然、急逝されてしまった。

O社長とFさんは仕事上の知り合いだった。

彼女の取引先のイベントに来てほしいと、私とFさんによく頼んできて、イベント帰りに3人で食事をすることも度々あった。

Fさんはコロナ禍で入院したのだが、死因がよくわからない・・彼の死は謎が多いので、話があると聞くと無視できず、食事に付き合うことになった。

ド派手ないでたちにシャワーキャップ?

待ち合わせしたのは、魚料理中心の美味しい小料理屋で、まぁまぁ広い、小綺麗な店だ。

先に席に着いてたO社長は、女将さんと喋っている。

ひらひらレースの付いた白のジャケットは、キラキラゴールドの糸がはめ込まれ、襟元には古いシャネルの大きなブローチを3つ、プラスチック製のキテイちゃんのブローチもその横に付けてる。

大きな石の指輪、大粒のネックレスはイミテーション。メガネは茶枠にラメが入っている。

とにかくド派手!最初はびっくりしたが、もう見慣れてる。

だが、今日はなぜか頭にスカーフを巻いている。

髪の毛はパーマをかけてソバージュにしてるのだが、何かあったのか?

私が顔を見せると、「もういくつか注文したから、一緒に食べよう」だって。いつものことだけどね。

「自分は好き嫌いが多いから、好きなものだけを注文する」と断言するのはいいのだけど、人の意見を聞かずに注文してしまうのはいかがなものかな~、どうせ割り勘にするくせに。

寒い日々が続いてたので、周りは疲れてる人が多いけど、O社長にそんな様子は微塵もない。

昼も夜も毎日外食で、夜はビールを飲んで、まぁ、飛び回っているわけだ。80過ぎてるというのに。

私は普段おうち籠りなので体力は無い、完全に負けている。

それにしても、毎日外食でよく身体を壊さないもんだ。感心するわ。

「いつもお元気ですねぇ・・」

「皆にそう言われる。言いたいこと言ってる、したいことしてるからやと言われる」

そうだろうと思うな・・人目気にせず、自分のやりたい放題で生きてる人が一番タフ?

彼女はビールを途中でノンアルコールビールに変えて、3本ほどぐいぐい飲み、鯛とマグロの刺身、タコの煮物、野菜の煮物、もずく、にゅう麵と次々と速いペースで平らげ、最後にカキフライを注文。

大きな口を開けて、喋りながら、カキフライの衣をむしり取っては食べている・・これではフライの意味無いし。

Fさんの話は特別無かったようで、やはり私を呼び出す口実だったようだ。

目的は来月にバザーに来てほしいとのこと。あ~、まぬけな私はこうしてよく引っかけられる。

たぶん、好きなものを色々食べたいが、一人では無理なので、誰かと食べて割り勘したいのだ。人に好かれてないので、人恋しいのもあるかも・・まぁ、そんなとこだろう。

さて、店を出る前に、Oさんが頭を包んでいたスカーフを外したのだが、現れたのはなんと、シャワーキャップだった。なぜ?

「臭いが移るからよ」

(焼肉屋じゃあるまいし。小綺麗な小料理屋ですよ・・)

「私、美容院で洗髪するので、度々洗えないから、臭いが移ると困る」

「・・・・・」

シャワーキャップの中の秘密

彼女は再びスカーフを頭に巻き付けて、外へ出ると、私の行きつけのバーに行こうと言う。

その店は年末以来なので、まぁいいかとOさんを連れて行った。

神戸では名の知れた老舗ジャズバーで、70歳のマスターの何から何までこだわりの店である。

まだ、7時の早い時間帯なので、お客は私達だけ。ただ、それが幸いした。

隣り合わせでカウンターに座って、マスターと3人で少し話をしてから、私はトイレに立った。

席に帰ってくると、妙な臭いがプンプンする。なに、これ、息苦しいわ。

「マスターはポリシーがあるんやね・・」

Oさんがブツブツ言ってる。と、突然に

「私の分、お勘定して!帰るから!」

何だかわからないけど、急に興奮して、カウンターにお札を投げつけて、彼女は出て行った。

呆然と成り行きを見てるだけだったが、今は追いかけても、機嫌損ねているから、何を言われるかわからない、ので、店に残ることにした。

「怒らせたかな、何とも子供ちゃんやねぇ」と、マスター。

「いやね、業者が来たから、ちょっとだけ店の外へ出て、戻ったら、すごい臭いなんだよ。ほら、消臭剤の。臭わなかった?」

あ~消臭剤か、、それそれ、息が詰まりそうやった臭い。

「それで、困ると言ったの。次のお客さんが入ってきたら、文句が出る。もうはっきり迷惑レベルの臭い」

席に戻ったときは、Oさんは頭のスカーフが無かった。私とマスターが居ない隙に、スカーフとシャワーキャップを外したのだろう。

シャワーキャップの中には、たっぷりの消臭剤を振っていて、それが一気に漂ったのだ。

こんなに清潔で、お酒の味や雰囲気を大切にしている店で、それはあかんやろ。

というか、髪の毛に消臭剤振るって・・どういう神経?体にもあかんわ。

言いたいこと言ってる、したいことしているって、だから元気って、何?

私は自然療法で、人の健康相談に乗っているし、自分でも食に気を付け、不調は早めに手入れしているが、Oさんのように頑強ではない。

元々クヨクヨタイプで、克服するために、思考法や自己啓発、幸福学、哲学、宗教学などあらゆるジャンルの本を読み漁り、克服しようともがいているが、まだまだ背中にどっしりと背負っている。

でもいいや・・クヨクヨを外してしまったら、お馬鹿な私は自己反省のない女になるかも知れないな。

極上のお店には連れていく人を選ばなきゃ・・と深く反省した夜でした。

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