3月から4月にかけての『木の芽時』。
自律神経失調症は、いつもこの時期に発症していたので、苦手な季節・・
ここ数年は、香味野菜で吹き飛ばしている。
春先に出やすい体の不調
中医学では、五臓(肝心脾肺腎)の中の肝の季節で、体の衣替えが始まる時季だそう。
食養生の基本は、季節の食べ物を食べること。これだけで体のリズムを整えてくれる。
春は大地から芽が出るごとく、新陳代謝が活発になってくるので、冬の間に溜まった脂肪や余計な塩分などを排泄してくれる。
この動きを手伝ってくれるのが、春の野菜や野草。
春は苦味、夏は酸味、秋は辛味、冬は油分。
春の苦みのある野菜や野草は、毒素を排泄するので積極的に取れば、不調が改善されていく。
肝は血液を溜める銀行の働きと共に自律神経のバランスを調える働きを担っている臓器とされています。
そのため、体の衣替えや生理などで多くの血液が必要となる時には、肝に溜めてあった血液が使われることで通常は衣替えが順調に終了します。
しかし、普段から貧血気味の方や冬の間に病気や過労、ストレスなどで十分な血液を蓄えられなかった方は、肝の血液を使い過ぎることで肝の働きも低下してしまい、自律神経のバランスも崩れ易くなって下記のような症状が出やすくなってしまいます
●怒りっぽい・イラつきやすい
●めまい・耳鳴り・頭重・頭痛・肩こり
●生理不順・生理痛・更年期障害
●胃痛・胃腸の不快感・食欲不振・便通の異常
●寝つきが悪い・途中で目が覚める・睡眠への満足感がない
●抑鬱感・やる気が出ない・全身の疲労感
●手足のしびれ・筋肉のひきつり
●目の疲れ・充血・乾き目・抜け毛
●神経痛・手足のしびれ・リウマチの疼痛 など
農家直営のお店で、今日入荷した苦味野菜を買ってきた♪
有害金属を流し、安眠をくれるパクチー
パクチーの独特の香りは、リナロール、ゲラニオールという香り成分。これが凄い!
体に溜まった有害金属(水銀、ヒ素、鉛など)を流しだしてくれる。
トマトと椎茸のサラダ
フライパンにオリーブ油で、薄切りした椎茸を塩胡椒で炒めて、トマトに振りかける。みじん切りパクチーも振りかける。
イワシのソテー
三枚おろしにしたイワシを一口大に切り、椎茸の薄切り、トマトの小口切りと共に、フライパンにオリーブ油を入れて炒め、塩胡椒と醤油で味付ける。みじん切りしたパクチーとパセリを振りかける。
ジャガイモのソテー
一口大に切った、ジャガイモをフライパンに入れ、オリーブ油で炒めてから蓋をして柔らかく蒸す。塩胡椒し、みじん切りしたパクチーとパセリを振りかける。
ストレス性の頭痛や偏頭痛、安眠効果も!
水銀は水俣病でその名を轟かせ、ヒ素は言うまでもなく毒物。
現代の生活では、どうしてもこれらが体に入り込んでしまい、それは少量ずつでも、排泄できないと溜まっていき、深刻な病を引き起こしてしまう。
全国を震え上がらせた、水俣病の患者さんや猫の映像でわかるように、ずっと身体がおかしな動きに支配されるというのは、明らかに神経を侵されているから。
神経の病は、自律神経失調に繋がり、体中の様々な不調に繋がっていく。
香菜の香り成分には鎮静作用があり、ストレス性の頭痛や偏頭痛に効き、安眠効果もあるのが嬉しい。
また、女性ホルモンの働きを高めて、ホルモンバランスを正常化するので、更年期障害にも期待大!
自律神経失調も、更年期障害に似た症状があるので、ホルモン関連の故障のようだ。
パクチーもパセリもハーブであり、優秀な薬草!香り成分で病を癒していくのだから。
中華で使われると、薬膳料理になるというわけ。
以前にモロッコ料理を頂いたとき、煮込み料理もサラダも香草が主役で、香りで味付けしているという印象だった。しかし刺激は少なく、優しいまろやかな味わいで、日本人にも食べやすかった。
自然環境の厳しいモロッコの地では、薬草料理で人々は、体を整えていたのかもしれない。
日本では、春先から出回る香菜が、木の芽時の不調を癒やしてくれる、というわけだ。
トマトは夏野菜なので、もし冷え性で気になるようなら、イワシソテーのレシピのように、火を入れれば大丈夫。
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