自分の食養生を始めてからは、猫の食事も気にかけるようになった。
以前は、とにかく猫が好んで食べるものをという認識で、それも大事だが、まずは健康が第一。
多頭飼いでも出来る範囲でと、始めることにした。
猫まんまご飯では駄目なの?
私の子供時代(昭和中頃)までは、ご飯に鰹節やら魚の身を振りかけた「猫まんま」が猫の食事だった。
同居してた年上の従姉妹が、3匹の猫のために毎日魚をさばいていたなぁ・・
従姉妹は高校生だったが、このためにどんな魚でもさばけるようになったと言っていた。
凄いもんだわ‥料理の腕が上達するには、猫を飼えばいいんだ、料理学校よりも早いかも。
でも今は、キャッツフードが主流になり、猫がうちに来た20年前頃には、「栄養が偏るのでキャッツフードを与えるように」と、メーカーも獣医も口を揃えて言うので、信じてしまっていた。
しかし、高価なペットフードを販売する会社が、「人間が食べられるレベル」という謳い文句の広告を出していたので、一般のものは人間が食べられるレベルでは無いのか・・と驚き、少しでもいいフードを探すようにはしていた。
最初のころに来たメス猫のマルが、体の毛が抜けてところどころ禿げになり、ペットフードの店で「着色料が原因」と教わり、無着色のものに変えたら、治った経験がある。
私が子供の頃は犬を飼っていた。毎日米飯に肉や野菜、卵などを混ぜてあげていた。
犬は雑食なので、何でもよく食べたけど、出始めばかりの「犬のカリカリ」を与えても見向きもしなかったな。
うちの犬も従姉妹の猫たちも元気で長生きした。
ということは、猫まんまでもいいのじゃないの?
手作り食を食べない猫はどうする?
手作り食を始める前にも、猫友達からイワシをたくさん頂くことがあり、ほとんどの猫は喜んで食べたが、全く食べない子も居た。
手作り食を野菜やら入れて作ってみても、最初は誰も食べなかった。
どうやって食べさせたら・・と悩んでたら、あるブログを見つけた。
猫の自然療法をしている人で、「動物園のネコ科の動物たちの餌は、生肉や生の野菜。もし、市販のキャッツフードがバランスの取れた完全食であるなら、それを食べさせているはず」と言う。
この人は、自分の猫を重い腎不全で亡くしてから、猫の食の重要性に気づいたそう。
何をやっても食べない子はどうしたら??
「最初はトッピングで慣らしていきましょう。まず、始めやすいのが半熟卵!」と、アドバイスをくれた。
高齢猫が生卵を好むので、2日に一度くらい舐めさせてるが、そのうちに子猫たちが騒ぎ出し、皆に三分の一個ほど、与えている。
でも見向きもしない猫も居る。
そこで、茹でて、猫缶に混ぜて、「ごまも猫の骨を丈夫にする」と書いていたので、何粒か混ぜたら、皆食べてくれた。
魚も猫缶も食べない子は、もちろん食べなかった。まぁ、それでも病気はしないで、13歳まで生きてくれたので良しとしよう。
友人の家に来るノラ猫も、カリカリしか食べないそうだ。
現在、手作り食は鶏肉、イワシなど青魚類を茹でて与えている。
鶏肉は必ず国産で、胸肉を特売の時にまとめ買いして、冷凍にしている。
ブラジル産は飼料に危険な添加物が多いらしく、避けた方がいい。
また、鶏の手羽先や鶏ガラを40分~1時間煮て、若い猫には骨とスープを、老猫にはスープだけ与えている。
このスープに人参やブロッコリーを少量入れたりもする。
時々、五分つき玄米を、猫缶に加えている。
野菜を加えることは、自然食で動物の病気を次々と改善されている、須崎医師の本がとても参考になった。
「最初は少しずつ、トッピングで、色々試して、好みを見つける」「難しく考えないで、アバウトでいい」と、簡単に始める手順や、意外な調理法、豊富なメニュー、猫の栄養バランス、Q&Aなど、読みごたえがある。
おやつは、人間用の煮干し(お湯でふやかす)、鰹節、ちくわを与えていて、これも鰹節だけ食べる、鰹節だけ食べない等・・色々分かれるので、好みの物を与えている。
煮込んだ手羽先で毛並みがつやつや
自然療法の栄養学は、現代栄養学とはかなり違っている。
犬猫の現代栄養学も、背景に利権が絡んでいるだろうから、うかつに信用できない。
「愛犬問題」のブログ主さんは、「悪い」と言われている「鶏の手羽先」を犬に食べさせたところ、病気が治って元気になったそうだ。
鶏の骨は猫にも悪い、と言われている。骨が斜めに裂けて、食道を傷つける、と。
だが、うちの若い猫たちは、手羽先や鶏ガラをバリバリ食べるが、与えだしてから、体毛がつやつやになって、骨格もしっかりしてきた。
で、固すぎる部分はちゃんと残している。
猫に魚の骨も駄目という情報も、ネットには溢れている。
が、魚のアラをゆがいて与えると、柔らかな骨は食べても、固い部分があると、どの子もちゃんと残している。
つまり、上手く食べ分けているのだ。
動画で見たのだが、ギリシャの島で、釣り人が釣った魚をそのまま、野良猫たちに投げてやっていた。食べ分けることができないと、皆、死んでしまうことになるよね?
ただ老猫には、魚の骨は気をつけないといけないけど。
子猫を譲渡するときは、うちに見学に来てもらうのだけど、煮込んだ手羽先の先っちょやイワシのぶつ切りを子猫がガリガリ食べているのを見て、皆さん驚く。
一昨年譲った方には、色々と質問されて、前述の本の写真まで撮っていかれた。
「うちでもやってみます。今いる猫たちにも。いいこと教えてもらえました!」
なんて、喜んでくれる時は本当にうれしい。
*私の持っている本は廃刊のようで、須崎先生の新しい本はこちら↓
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