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愛猫が抗生剤投与で徘徊、夢遊病状態に!自然療法に向き合うまで②

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食養生
18才のちこ、よく食べて元気だった

2016年7月17日、ついにこの日が訪れてしまった。

18年寄り添ってきてくれた、愛しのちこが逝ってしまった、突然に。

大きな青い瞳の美しいシャム猫。

前回からの続きです↓

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猫が居ないと生きていけない

真夏の焼け付ける道路で衰弱していた、生後1ヶ月ほどの子猫を近所のおばさん達が見つけて、通りかけた高校生のうちの息子に押し付けた。

うちには2匹の猫が居たので、「2匹も3匹も一緒やろ!」と言われたらしい。厚かましい関西のおばさんらしいな・・

電話で報告を聞いた私はプンプンしたが、「どんな猫?」と楽しみも湧いたのを覚えている。

ちこには、他の猫とはあきらかに違う不思議な能力があった。

私の顔をじっと見つめて喋りかけてきたり、何かを伝えようとする。

心が読めるようで、心情の変化を見抜かれる。息子が駆け落ちした時、私が泣くと、一緒に「にゃお~にゃお~」と泣いてくれた。

散歩に行くときは犬のように付いてきて、エスコートしてくれるかのよう。

他の猫が行方不明になって探していたら、ちこがその子が隠れてる場所を教えてくれたり、連れて帰ってくれたりして、助けてくれた。

不思議なことに、私が夢でうなされていると、ちこが夢の中に入ってくれたことがある。

ちこと私は以心伝心で、相思相愛で、私はちこの居ない生活など考えられなくなっていた。

この年の6月半ば、梅雨の蒸し暑い日、ちこが普段よりも良く吐くので、不安になり、医者に連れて行った。ネットで調べたら、腎不全の可能性があるとあったので。

以前からの主治医で、ちこがうちに来た時に、鼻風邪で顔がくちゃくちゃだったのを救ってくれたので信頼していた。

検査の結果は異常なしで、やや白血球が増えてる程度で心配ないと言われ、ほっとした。

医者は「急に暑くなったので、高齢だから堪えたのでしょう。猫はよく吐くものですよ」と言って、念のためにと、抗生物質の注射を2本打った。

結果、この注射でちこは命を落とすことになったのだ。

高齢であったけれど、元気にご飯もよく食べていて、毛並みもつやつやしていた。

足腰はやや弱って、一日中寝床で過ごしていたけれど、ご飯を食べに来たり、トイレに行ったり、普通に生活は出来ていたのに。

たったの1ヶ月後に、この世を去ってしまった。

何故、獣医に連れて行ってしまったのだろうと自分を責め続けて、苦悩、号泣する日が続いた。

注射の直後で、ちこは夢遊病のようにさまよった

しかし、この死が私の覚醒へと繋がっていった。

ちこは注射されてから、帰り道で呻き始めた。うぉ~うぉ~と。理知的な子なので、こんな風に今まで鳴くことはなかったので、胸がざわざわした。

帰った直後に、籠から出すと、家の中をぐるぐると徘徊し始めたのだ。朦朧として、身体はてんぱっていた。

もう足が弱っていたので、こんなに歩きまわることなど無かったのに!驚いた・・

徘徊しながら、玄関のコンクリートに横たわったり、水の容器に何度も手を入れて、ひっくり返す。それで、暑いのだろうと判断し、氷枕に寝かせて、団扇で仰いでやった

少し落ち着いたので、寝床に入れたが、前足がテンパって、目は釣り上がり、身体は反りかえったまま。が、水はよく飲んでくれたので、徐々に元に戻っていった。

獣医に電話しても繋がらなかったので、猫友達のおじさんに半泣きで電話すると、

それは注射で麻痺したんや。よく子供がインフルエンザの予防接種で徘徊したり、窓から飛び降りるというニュースがあるやろ?あれと同じやで。とにかく水を飲まして、薬を出さんと」

なるほど、私の処置は良かったのだな、その後、ちこのまあるい青い目はパッチリし、身体も膠着が解けて、普段のちこに戻ったが・・

しかししかし、18歳の高齢の身には大変堪えたのだろう。その後は徐々に弱っていって、1ヶ月後に、天国へ召されていってしまった。

長くて苦しいトンネルの中で

私は若い頃から冷え性で、手足は氷のように冷え、冬中風邪を引いていた。

ちこが亡くなる数年前からは生活費の心配もあり、夜明け前に目が覚めたときは、真っ暗な闇の中で、胸が締め付けられた。

不幸が続くと、友人とも付き合いづらくなり、親兄弟にも会いに行けなくなった。

その前に、生活費を稼ぐのに必死で、人と付き合う時間はなかった。何せ、うちには猫達が13匹も居るので、食べさせなくてはならない。

そういう不遇の中で、一つの光がちこだった。

私が寝床でウンウン苦しんでいると、心配そうに、みゃお(お母さん、大丈夫?)と言って、私の左の脇下に潜り込む。

丸くなってすっぽりと腕の中に収まって、ドキドキと不安にさいなむ心臓を、両手でモミモミをしてくれるのだった。

これはどんな薬よりも速攻で効いた。ちこのおかげで、ポンコツの心臓は何とか持ち堪えてくれた。

ちこが亡くなる直前には、私は区役所でアドバイスを受け、債務整理をしたので、返済をしてもしても、元金すら減らない銀行の借金苦からは解放されていた。

あんたが少し楽になったので、その子は安心してあの世に行ったのやろ」と、猫友達のアラキ爺に言われ、ポロポロと涙がこぼれた。

そして、ちこの死をきっかけに医療や治療に関することを調べ倒したら、「自然療法」という療法に出会い、学び、自分の体で実践していき、徐々に健康を取り戻していけたのだ。

自律神経失調症の症状は消え、冷え性も治まり、重かった体はかなり軽くなり、外出中にへたり込まなくなった。

抜け毛も白髪も随分減った。垂れ下がった顔の皮膚もハリが戻ってきた。

ちこが私の腕の中で息絶えたとき、一緒にあの世に行きたかったが、直後から不思議な事に、ちこの声が聴こえるように・・ちこが肩に乗っているような感覚になった。

いつも一緒に居てくれるんだ・・と安心した。

暫くすると、母の介護が始まった。

93才の母が脳梗塞で倒れて、4か月間入院した後、老人病院へ転院を勧められ、そこで二度と帰れないと言われたので、在宅介護に踏み切った時、

余命1ヶ月」と宣告されたが、食養生のおかげで、母はみるみる元気になり、ディサービスにも機嫌よく通って、その後2年半も生き延びることが出来た。

亡くなった時も「ピンピンコロリで幸せでしたよ」と、ヘルパーさんが言ってくれた。

これも、ちこのおかげだわ。(続く)

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